( ゚Д゚)<新しい小説・2

「新しい体験を描き出すこと、これが現代作家の欲求であり、また、存在の理由でもある。自分の現に住む世界の中で人間的に不可能だとされているものを、なおかつ人間的な体験として描いてみること、また、ただ異常な出来事として精神の外におかれているもの…

( ゚Д゚)<Lubricate us with mucus.

「ロレンスはこの『黙示録論』の末尾を一種の〈宣言〉──他のところで彼はこれを「訓戒」と呼んでいる──をもって締めくくっている。(1)愛することをやめること。愛を問う「裁き」に対して《愛がけっしてうちかちえないような一つの決断》を対置すること。…

( ゚Д゚)<えすえふ・2

「未来の「人間性」。──遥かの時代を望む眼をもって、現代という時代を見やるときに、私は、「歴史的感覚」と呼ばれる彼ら独特の徳性と病気以上に目ぼしいものは何一つ現代人の上に見出すことができない。それは、歴史上ある全く新しい見知らぬものの生ずる…

( ゚Д゚)<無麻酔手術

「数ヤードごとに、自分を励ますために、もうじきだぞ、今日じゅう歩けば開墾地につけるぞとくり返しつづけた。咽喉も眼もかわき切って焼けるようで、骨も自分のものではない、もっと年とった他人の骨みたいに脆い感じがしてきて、ふとそのことを──自分の生…

( ゚Д゚)<serious environmental problems

「「空気が濃い」とはよく言ったものだ。居心地は「風」のように、目に見えず、とらえがたいものである。服地について「風合い」ということばがあるが、「風合いのよさ」があって初めて着心地のよさがある。部屋にも、家にも、公園の木立にも、その「風合い…

( ゚Д゚)<DEAD OR ALIVE・3

「甘く、美しい死が、我々を救いにやってくる。群れの中になだれ込み、隔離された完全性にひびを入れる。清らかなる死よ、群れから逃れ、数人の生きる者を集め、それに対抗する機会を与えよ。ああ、死よ、我々を死で清めよ。我々から悪臭を取り除き、否定的…

( ゚Д゚)<DEAD OR ALIVE・2

「花は新鮮でみずみずしかった。彼はそれを食べてしまいたかった。彼は花を集めながら、小さな黄色い管状の花を食べた。クララは依然として、うかぬ顔でそこらをふらついていた。彼は、クララのほうに近づいて言った。 「どうして、花を摘まないんです?」 …

( ゚Д゚)<DEAD OR ALIVE

「われわれは、生けるものか死せるものかのどちらかを選ばねばならぬ。生けるものは、どこにあろうとも、「神」の焔であり、死せるものは、やっぱり死せるものだ。わたしがこれを書いている部屋のなかには、死んでいる小卓がある──それはかすかにさえ存在し…

( ゚Д゚)<描写の無-力・2

「しかし、感情がそこで展開するところの持続、それは諸瞬間が相互に浸透し合っているような持続であって、それゆえ、感情は生きている。にもかかわらずわれわれは、これらの瞬間を互いに分離し、時間を空間のうちで展開することで、この感情からその生気と…

( ゚Д゚)<不可触の逆理

「バナッハ-タルスキの定理はこのようにして証明されたが、この逆理で述べていることは、私たちの想像をはるかに超えている。そこには想像を絶するものがあるといった方がよいかもしれない。 一つの球と、その2倍の大きさの球が与えられたとき、たとえ、前…

( ゚Д゚)<聖なるたわごと

「「美人はめったにいい女優にはならんものでしてね」と彼は言っていた──「俳優にはなにか短所が必要なんです──長すぎる鼻とか、すこし焦点のあわない目とか。いちばんいいのは変った声をもつことです。人間というのは、なかなか声は忘れないものですから。…

( ゚Д゚)<姦通の現象学

「AやBという男は、自分の妻との生活に満足しているわけではないし、相手の女をきらっているわけではないのに、彼らは、性行為が自分の家に於けるものと較べて、満足をあたえないことを知っておどろく。生理的にいえば、Aの相手の女性は、特殊な快楽を男…

( ゚Д゚)<男のなかのオス

「私は宗教心の強いアメリカ婦人とおなじ屋根の下でくらした。彼女は三十代の女盛りであったが花模様の質素な服をまとい十九世紀ふうな髪を束髪に結い、口紅をぬった姿は一度も見せたことがなかった。私は彼女と頬と頬がふれるような近い距離で、事務的な打…

( ゚Д゚)<万年亭主

「女が何もかも見抜いてますわよ、といった様子でいるさいに、見抜かれた通りにいたします、といったところが、ある男の中には多分にあるのである。」 (小島信夫『実感女性論』)

( ゚Д゚)<時間の微分・2

「 狼男に関する問い。「体内化された」手紙は宛先に届くのだろうか? そして、もし与えること、与えることそれ自体も取り込まなければならないのであれば、人は自分とは別の女性に与えることができるのだろうか? 私たちはかつて互いに与えあったのだろうか…

( ゚Д゚)<時間の微分

「時間が一刻ずつ、いわば粒立って、緩慢に傾いてこぼれていくのを、永遠に過ぎ去らぬ苦のごとくうっとりと受け止めている、そんなことがあったな、とその翌日の仕事の最中に、手はやすめずに杉尾は思った。まだお話しにならぬほど若かった頃だ。つぎの時に…

( ゚Д゚)<サドマゾヒズムを擁護しない

「近代においてサドマゾヒズムがしだいに重要性を増しているのは、この入れ替わり〔都市と閨房の、公的なものと私的なものの、剥き出しの生と政治的実存の入れ替わり〕に根がある。というのは、サドマゾヒズムとはまさしく、相手の内に剥き出しの生を現出さ…

( ゚Д゚)<職業:反キリスト・2

「〈それでもぼくは、まったくけっこうな真実をやつにはきかけてやった。しっかり肝に銘じることだ! 嚥み下すのにきっと苦労することだろうよ! 何回でも噛みなおすがいい! それこそ最上の心霊修行というものだ。告解師ロレ神父の手当を受けるのに打ってつ…

( ゚Д゚)<決意としての忘却

「かくしてわれわれは二つの点を確認するに至った。つまり、ハイデガーは彼が自分で言うより以上に聖書の宇宙に近接しており、レヴィナスは自分でそう思っているより以上にハイデガーと近接しているのである。では、レヴィナスはハイデガーのテクストを「読…

( ゚Д゚)<絶対的に具体的なもの

「こう言ったからとて、カフカ自身がおしまいになったという意味ではない。逆に僕はこれまで紡ぎ続けてきた一連の考察をもとに、これからもカフカを考え続けて行くつもりだ。──君のシェップス宛の手紙に書かれている注目すべき発言には、僕にまだまださまざ…

( ゚Д゚)<ギリシャ-存在論/ヘブライ-倫理学

「レヴィナスの仕事はおそらく、ヘブライ的宇宙に記載された数々の可能性へと現代の哲学的思考を目覚めさせるのにもっとも貢献した。とはいえ、レヴィナスの仕事にそれが可能だったのは、不屈の媒介者として、彼の仕事が「ギリシャ的叡知」との対話のための…

( ゚Д゚)<子宮にご用心

「御婦人方との交際で、頭脳を駄目にしないように気をつけたまえ。子宮のなかにきみの才能をおき忘れることになるよ。……男としての精力は、文体のためにとっておけ、インク壷にぶちかますのさ、生身の女にはのぼせぬことだ、よく頭のなかに叩きこんでおけ、…

( ゚Д゚)<Das nihilistische Spritzen

「芸術家はおそらくはその天性から言って必然的に官能的な人間であり、総じて激しやすく、あらゆる意味において親しみやすく、刺戟に、ほんのちょっとした刺戟の暗示にも動かされやすい。それにもかかわらず、ならして芸術家は、その課題、その傑作への意志…

( ゚Д゚)<越えられない壁

「女の友情。──女たちは立派に一人の男と友情を結ぶことができる。だがこれを立派に保つには──それには多分一寸した生理的反感が手伝わねばならぬ。」 (ニーチェ「女と子供」)

( ゚Д゚)<イヤッホオォォォォオオォォオオゥ!!!

「マーラは、ぼくを見てびっくりした。すぐに家へつれて帰って介抱したいと言った。ぼくは消耗しきって、そばに人がいることにさえ耐えられなかった。急いで別れを告げた。 「明日会おう」 ぼくは酔っぱらいのようにふらふらしながら家へ帰るなり寝椅子にぶ…

( ゚Д゚)<Re: antipornography

「われわれが対象を感知しようとしているさいの体験を思い浮かべてみると、感覚と概念化の中間に、イメージ照合の過程があることが分かる。これこそ、感知機能の主要な部分である。このイメージ照合の機能を錬磨することにより「読みとる」能力を高めようと…

( ゚Д゚)<日曜礼拝の内的体験

「俺の頭上を列車がごとごとと音をたてて、一輛一輛と駅に入っていった。俺の頭のなかで酒樽がぶつかりあった。どろっとした黒ビールが樽のなかでぴしゃぴしゃとかきまわされて泡だった。ぶつかって穴がいくつもぽっかり開いて、そこからどろっと大量にふき…

( ゚Д゚)<幸福の地政学

「田舎で感ずること。──生活の地平にいわば山脈や森林の線のような確乎として安定した線をもたないと、人間の最も内奥の意志そのものが都会人の本性のように落着きなく、散漫に、物欲しげになる、そういう人は何の幸福ももたないし、何の幸福も与えない。」 …

( ゚Д゚)<救済近し

「幸福が未来のなかにあるように思われるときには、よく考えてみるがいい。それはつまり、あなたがすでに幸福をもっているということなのだ。期待をもつということ、これは幸福であるということである。」 (アラン「勝利」)

( ゚Д゚)<挫折による検証

「ある男が、岩の下にかくされていると彼が信ずる財産を求めて出発する。次から次に無数の石をひっくり返してみるが何もみつからない。彼はこの企てに疲れるがあきらめることはできない。その財宝はあまりにも貴重だからだ。したがってその男は、ひっくり返…