( ゚Д゚)<Post-Accident

「航空機事故について読んだことで非常に感銘を受けたのは、因果論を一時棚上げにしろということです。つまり事故が起こったとしたらその直後に起こったことをとにかく因果論なしで、ブレインストーミングみたいに数え上げろということです。普通起こらない…

( ゚Д゚)<戦争の発明

「この名称の利点の一つは、狩猟と戦争の新しい区別の仕方を提案していることである。というのも、確かに戦争は狩猟から派生するわけではなく、また狩猟そのものも特に武器を発達させるわけではないからである。狩猟は、武器と道具が未分化で相互転換が可能…

( ゚Д゚)<Re: 愛の才能

「プロテウス〔ギリシャ神話の変容自在の海神〕的天性。──女たちは愛情から、自分の愛されている男たちの観念の中に生きているとおりのものになりきる。」 (ニーチェ「女と子供」)

( ゚Д゚)<愛の才能

「ことほどさように作家は妄想の解消と愛の欲求の突発とを相互に密接に結びつけ、用意周到にも、必然的に愛の告白に突破口を探らせる。作家は妄想の本質を彼の批判者以上に知悉している。熱烈な恋愛という要因が、妄想成立への抵抗という要因とつかず離れず…

( ゚Д゚)<お兄ちゃん受信中

「私は妹を殺さなくてはならない。さもなければ彼女は死ななくてはならない。これは、命じられた日時をまえにして避けられない強制、良心的な責務とも言えるものだ。しかも彼女の了解のもとで殺すこと。供犠のさいの悲愴な聖体拝領のごとく。……どうして夢の…

( ゚Д゚)<お兄ちゃんやめて

「アムノンは床について病人のふりをした。王が見舞いにきたのでアムノンは言った、「妹のタマルをよこして、揚げ菓子を二つ作るように言ってください。私はあの子の手からそれを食べたいのです」。ダビドは家にいたタマルに人をやって「兄のアムノンの家に…

( ゚Д゚)<女のまなざし

「それ以来、私たちは一度も逢っていない。いや、私たちは同じ区街で働いていたので、街頭ですれちがうことがときどきあった。彼女はいつものように足もとに眼をおとして、静かな流れに運ばれるようにやって来て、私の胸もとに向かってそっと会釈する。夕風…

( ゚Д゚)<忘れられたソドム

「ドゥベーチニャに行くため、朝早く、日の出とともに起きた。バリシャーヤ・ドヴォリャンスカヤ〔貴族大路という意味〕には人影もなく、みながまだ寝しずまっていて、わたしの足音だけが、淋しくうつろにひびき渡った。しっとりと露にぬれたポプラが、やわ…

( ゚Д゚)<黒の緊張

「夜は人が本質に迫り迫られて生きる時間だ。雄々しいものが夜起きて、対峙することが出来る。光りの中に黒を見ることになれているものでなければ、この黒に耐えることは出来ないらしい。」 (小島信夫「消去の論理」)

( ゚Д゚)<ザ・欺瞞

「私は光を追い求めていると思っていました。でも本当は暗闇が怖かったからにすぎなかったのです。」 (クラウス・コンラート『分裂病のはじまり』)

( ゚Д゚)<知的情報発信!

「自慰行為の唯一の積極的な効果といえば、なかには、それによって一種の知的エネルギーを放出できる人がいるらしいことである。しかし、この知的エネルギーの発現は、変り栄えのしないこと甚しく、いつもきまって分析と無力な批判、もしくは虚偽で安易な共…

( ゚Д゚)<生きるために読む!

「ここで、抑えがたい衝動に駆られて、ぼくは一つの無償の忠言を読者に献げる。こういうことだ──できるだけ多くではなく、できるだけ少なく読みたまえ! いや、読者よ、ぼくが書物の海に溺れている連中をうらやんでいるなどと疑わないでください。ぼくといえ…

( ゚Д゚)<神々・混沌・他者・不死

「忘却は、永遠に生成しつづけることと、あらゆる同一性が存在のなかに吸収されることを包含している。 ニーチェによって生きられた体験においては、啓示された内容と、次のように言語化されたその内容(倫理的教説としての)とのあいだに、秘められた二律背…

( ゚Д゚)<Re: 慾望=神

「その誰かに対して(のみ)私は「きみは人を殺しても(何をしても)よいはずだ」と呼びかけることができる。他者に向かって、自己評価がすべてであると説教することもできる。そのとき私が「きみは人を殺しても(何をしても)よいが、人に殺されてはならな…

( ゚Д゚)<こういう態度だから友達ができない

「この手紙を終るにあたって、これを書いた力を自分ながら驚いています。苦痛のために死ぬということがあるなら、私はこの一行一行によって死んだかも知れません。ここに起っていることの中では、何もかも一様に折り合いがつきません。あなたのような行動は…

( ゚Д゚)<Hello Kitty

「書物の生命は、それを左右することができると信じ込んでいる主体と同一ではない。貸した本がなくなったり、借りた本がいつまでもあったりするのは、このことを根源的に証明している。だが書物の生命は、所有者がそれを内面化しようとすることにも逆らう。…

( ゚Д゚)<Zwischenzeit・2

「「いえ、奥さん、十六歳にはなかった不信があること、これはきっと第二の恋に別の色彩を与えずにはおきますまい。最初の青春においては、恋は大河のようなもので、あらゆるものを押し流します。抗うことはできないような気がするものです。ところで優しい…

( ゚Д゚)<philosophy of language

「方言は、ある社会を特色づけるものである。その特有の語風を無視してしまうと、意味深い人物を生んだかもしれない社会組織全体を無視することになりやすい。人物たちをその社会から切り離しておいて、個人としての彼らについて多くを語るということはむり…

( ゚Д゚)<非論理的伏線回収法

「「世界の終り」の「僕」と「ハードボイルド」の「私」が同一人物であるということは最初から僕もわかってたんです。ただ、それがどういう相関関係で壁の中にいるのかというのがわからなかったんです。書いてるうちにわかってくるだろうということで書いて…

( ゚Д゚)<批判のためには・2

「語感でものを考えるのに慣れている人は、「文化批判」(Kulturkritik)という言葉を聞くとむかむかするにちがいない。それは単にこの言葉が、「オートモビル」という言葉のようにラテン語とギリシア語のごた混ぜだからというだけではない。この言葉が、あ…

( ゚Д゚)<実存主義(笑)

「収容所に移った者は、沈んでしまった場合も、生き残った場合も、耐えられるものはすべて耐え、耐えたくないものも耐えるべきでないものもすべて耐えた。しかし、このように「力の限り耐え抜いた」結果、このように可能なものを汲み尽くした結果、「人間的…

( ゚Д゚)<理性の彼岸

「従ってカントは一層根源的な基礎づけの可能性と必然性とについて知っていたわけであるが、しかしこのような基礎づけは彼の当面の意図のうちには存しなかった。しかるにこのことは、超越論的構想力こそはまさに超越とその対象との統一を形成するものである…

( ゚Д゚)<メタ妄想

「出水はしばらく黙っていたが、なにを思い出したのか、 「時に、君の今のライバルは誰なの?」と、薮から棒にたずねた。 「ライバルって……?」 御木はとまどった。 「君の生涯のライバルさ、仕事の上の。」 「ああ……?」 御木は虚を突かれた思いだった。 「…

( ゚Д゚)<メタ自殺

「だがおまえは自分自身の心の中にあるものがわかっていないのだよ 一般的な真実の一部分なのだが すべての人間の顔を ベンジーの顔すらも曇らせるあの自然な出来事とその原因の連鎖というものがわかっていないのだ おまえは有限性について考えようとしない…

( ゚Д゚)<メタ努力

「努力して努力する、それは真のよいものではない。努力を忘れて努力する、それが真の好いものである。しかしその境に至るには愛か捨かを体得せねばならぬ、然らざれば三阿僧祇劫の間なりとも努力せねばならぬ。」 (幸田露伴『努力論』)

( ゚Д゚)<メタ禁欲

「悪事をせぬのみか、これを心に思うさえ控えること。」 (マルクス・アウレーリウス『自省録』)

( ゚Д゚)<死ぬことと見つけたり#

「逆境のさくらはなびら舞わせけり」 (鈴木しづ子『指環』)

( ゚Д゚)<死ぬことと見つけたり

「死の肯定萬緑のなか水激ぎつ」 (鈴木しづ子『指環』)

( ゚Д゚)<ハイデッガーの俳句論

「ここで詩〔トラークル「雪が窓辺に落ち、夕べの鐘は長く鳴りわたる」〕が語り出して呼び起しているのは雪である。夕べの鐘が鳴り響いている間を縫って、一日がまさに終ろうとするこの遅い時刻、雪が音もなく窓辺を打っている。雪片がこのように降りしきる…

( ゚Д゚)<文学を生かすたった一つのやり方は

「書物を生きたものにするのは何か? いかにしばしばこの問いが起ることだろう! 答えは、ぼくの意見では、簡単だ。ある書物が生きるのは、読者から読者への熱烈な推薦を通じてである。人間に内在するこの基本的衝動を抑圧できるものは何もない。犬儒派や厭…