( ゚Д゚)<Das nihilistische Spritzen

「芸術家はおそらくはその天性から言って必然的に官能的な人間であり、総じて激しやすく、あらゆる意味において親しみやすく、刺戟に、ほんのちょっとした刺戟の暗示にも動かされやすい。それにもかかわらず、ならして芸術家は、その課題、その傑作への意志に強力にとらえられているので、事実上は、自制的な、そのうえしばしば貞潔な人間である。支配権をにぎっているその本能がこのことを彼に要求する。この本能が、しまりもなくわが身を消耗することを彼に許さないのである。芸術的懐妊のさいに放出する力と、性交のさいに放出する力とは、まったく同じものであり、すなわち、ただ一種類の力しかないのである。ここで屈服するということ、ここでわが身を浪費するということは、芸術家にとっては裏切り行為である。」
(エリーザベト・フェルスター=ニーチェ編『権力への意志 第三書』)