2007-01-01から1年間の記事一覧

( ゚Д゚)<拙者に嫉妬してもらうでござる

「嫉妬や羨望は三重の存在、つまり対象の存在、主体の存在、嫉妬したり羨望したりする相手の存在、といった三重の存在を前提としている。この二つの《欠点》は、したがって三角形的構造である。けれどもわれわれは、人が嫉妬する相手の中に手本をけっしてみ…

( ゚Д゚)<はしゃぐな

「趣味のない批評家、つまり良心のない批評家は如何なる作品の前に立っても驚かぬ。何故って徐にポケットから物差を索り出せばよいからである。だが少しでも良心をもつ批評家は物差を出すのが恥かしい、だから素手で行こうとする。処が途中で止って了う。こ…

( ゚Д゚)<職業:反キリスト

「〈悔悛だって! 「悔い改めなさい」だと! しかもこのぼくがそんなことをいわれっ放しだったとは! 卑怯者! 弱腰! まぬけ! ぼくは立ち上がるべきだった。そしてこう言ってやるべきだった──「悔悛せよとおっしゃるんですか? 腹のふくらんだ娘のぐちみた…

( ゚Д゚)<言語の限界

「そういうわけで、私はアンスと結婚した。で、キャッシュがお腹に来たのが判った時、生きてゆくのは恐ろしい、これがその返答だったと悟った。そのころだった。言葉なんてものが役に立たぬと判ったのも。言葉なんて人間のいおうとしていることにぴたりとあ…

( ゚Д゚)<本当に人生はうまくゆかない

「天幕馬車を二台と、それから男女の百姓の一隊を追い越す。これは移住民だ。 「どこの県から来たね?」 「クールスクでさ。」 一人だけ風体の違った男が、仲間に遅れてよたよたと蹤いて行く、顎をきれいに剃り上げ口髭はもう白く、百姓外套の背中には何やら…

( ゚Д゚)<Kick Out The Onanism

「秘密性なしには好色性は存在せぬであろう。ところで、好色性がこそこそ人眼を憚る秘密性の結果だとすれば、好色性の結果はなんであろうか? それはいかなる影響を個人に及ぼしているのか? その個人への影響は千差万別であるが、有害であることはつねに変…

( ゚Д゚)<原子論的遺言

「「さようなら。一足お先きに虚無へ失敬さしていただきます。僕は僕を構成している諸原素を喜んで大自然の手へ返そうと思うんです──将来こいつをもっと、よい用い方をしてくれるようにと願ってね。なぜって、大自然が僕をこんな出来損ないに仕上げたってい…

( ゚Д゚)<我より汝

「人々の視線の中の自分が本来の自分のなのだ。人々に思われているような自分に内心の自分を近づけていくことが、山谷での私の生活術であり続けてきたが、山谷でさらに年齢を加えていかなければならぬ私にとって、この生活術に磨きをかけていく以外に生きる…

( ゚Д゚)<汝の敵と思って殺したのは汝

「ぼくはそのとき戦闘機に乗っていて、もうそろそろ引き返そうと思いながら、哨戒圏を飛行していた。あたりはまだ暗くなってしまったというのではないが、照準器の十字線がキラキラとみょうに明るく、行く手の空間に浮かんでいるように見える。ふと気がつく…

( ゚Д゚)<孤影自命

「僕は住居や同居人に好悪なし。幽霊と地獄にでも平気で住み得ると思うが、僕平常の覚悟なり。何時にても飛去り、何時にても別れ得ると云うが、僕の唯一の条件なり。天涯の孤客が心の奥に抱ける自由なり。うっかりとは家や妻君を持ちたくなき所以なり。」 (…

( ゚Д゚)<37歳で不眠症になった僕

「あたりいちめんに広がる避けようもない無名の実存のざわめきは、引き裂こうにも引き裂けない。そのことはとりわけ、眠りが私たちの求めをかすめて逃れ去るそんな時に明らかになる。もはや夜通し見張るべきものなどないときに、目醒めている理由など何もな…

( ゚Д゚)<魂は無傷

「この質問に答えるのに二十年を要してしまったが、今やっとその答えの用意ができた。ベイヨン市の無名氏よ、もしまだあのときの答えが知りたければお教えしよう……。ぼくはきみに大きなおかげをこうむっている。なぜなら、あの嘘をついてきみの家を出たあと…

( ゚Д゚)<Expect the Unexpected

「子どもの苦しみをもって、神の善を疑うのが現代の傾向の一つである。そして、一旦、神の善の不審に陥れば、その人と神の関係は絶たれるのだ。ホーソーンが脅威とみなした、あのエルマー族が増殖してきているのである。人間の不完全さを削り取ることに忙し…

( ゚Д゚)<Love will never die

「人は、なぜ死について語る時、愛についても語らないのであろうか。愛と性を結び付けすぎているからではないか。愛は必ずしも性を前提としない。性行為が愛を必ずしも(いちおう)前提とせずに成り立つのと同じである。私はサリヴァンの思春期直前の愛の定…

( ゚Д゚)<新しい小説

「作者は、時間がたつにつれて、だんだんよく理解することができるというふうに思いながら書いているかどうかはわかりません。たぶん、いま理解されてしかるべきものだと考えつつ筆を進めていることでしょう。(ことによったら、読者のことは考えていないか…