2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

( ゚Д゚)<Back to basics

「文学を天職と考えるという点については、あまり断定的なことは言えないのですが、つぎの点だけは私なりに確信しています。つまり、作家というのは本を書く行為がこれまで自分が体験してきたこと、および経験するかもしれないことの中でもっともいいものだ…

( ゚Д゚)<ブルジョア魂

「ゴリオ氏とランベルメニル夫人との間に何事があったのか、とにかく伯爵夫人は、もはや彼といっしょにいるのもいやだと言いだした。翌日彼女は、六ヵ月分の下宿料を払うのを忘れたまま、五フランと値踏みされた古着をあとに残していなくなった。ヴォケー夫…

( ゚Д゚)<The Axiom of Long Piece Novel

「「三十五歳で死ぬ男は」、とあるときモーリッツ・ハイマンは言った、「彼の人生のどの時点においても、三十五歳で死ぬ男である」。この文ほど不確かなものはない。しかしそれは、ただただ、時制が間違っているせいなのだ。ここで言わんとしていた真実は、…

( ゚Д゚)<るさんちまん・3

「罪を犯してなお幸福でいるためには、後悔を感じないよりほかはないが、私はそんな人間が存在するかどうか知らない。とにかく、一度もお目にかかったことはない。私はミシュラン夫人の自殺が、リシュリュー公の夜々を苦しめたことを疑わない。 不可能なこと…

( ゚Д゚)<るさんちまん・2

「小説の筋のすべての内的進行は、時間の力との闘争以外のなにものでもない、といっていいほどである。時間は凋落の根源である。詩、すなわち本質的なものは滅んで行かねばならないが、時間こそ、この衰滅をもたらすそもそもの張本人なのである。それゆえ、…

( ゚Д゚)<るさんちまん

「意志は時間──三次元の(過去 - 現在 - 未来)──に対してどのような関係をもつか。意志は自分の無力さを時間のなかに投影し、そうすることによって時間に不可逆であるという性格を与える。意志行為は時間の流れ──時間によってすでに完了したものとして確立…

( ゚Д゚)<リセット不可

「ワーニャ (両手で顔をおおおう)恥かしい! この僕の恥かしさが、君にわかってもらえたらなあ! 恥かしい、まったく恥かしい。(やるせない声で)ああ、たまらない!(テーブルにうなだれる)一体どうしたらいいんだ。どうしたら。 アーストロフ まあ、仕…

( ゚Д゚)<恋に朽ちなむ

「マーシャ (床をのべながら)そっとして置いたげてよ、ママ。 ポリーナ (トレープレフに)これで、なかなか好い子なんですよ。(間)女というものはね、コースチャ〔トレープレフ〕、優しい目で見てもらいさえすりゃ、ほかになんにも要らないものよ。わた…

( ゚Д゚)<こんな時代にいけしゃあしゃあと

「この日、フランス上院主宰の「フランスの科学の遅滞」についての議論で、私はジャン=ピエール・シャングーと対立した。彼は、「苦しみを軽減し、世界の飢餓を克服し、伝染病と闘うという考えにも、人類が長期にわたり生き延びられる新たなるエネルギー資…

( ゚Д゚)<羞渋疑阻・2

「羞恥のなかには、ひょっとして気にいられはしないかという不安がふくまれている。コケットリーのなかには、多くの場合、気にいられまいとする拒否がふくまれている。」 (アラン「コケットリー」)

( ゚Д゚)<えすえふ

「潜在的なものから現実的なものへという進化がなされる。進化は現実化であり、現実化は創造である。したがって、生物学的進化または生命体の進化について論ずるときは、二つの誤解を避けなくてはならない。それはこの進化を、実在化される《可能的なもの》…

( ゚Д゚)<今までの哲学はなんだったのか

「そしてこれらの問題の中心には誤りの問題がある。というのは、生命のもっとも根源的なレベルにおいて、コードの解読の働きは偶然にゆだねられている。それは病気や欠陥や畸型になる以前の、情報システムの変調や「取り違え」のようなものだ。極端な言い方…

( ゚Д゚)<将-来的な恋人たち

「「私たちは二人とも戦い敗れた戦士ね」とコニーが言った。」 (D.H.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』)

( ゚Д゚)<自己起爆

「真に没-落する者たちは、陰気な「諦め」を識らない。その諦めは、何も将来的なものを欲しないがゆえに、何も欲することはない。それはちょうど、騒々しい「楽観主義」と同様である。この楽観主義は、自らを越え出て欲することや、変容の内で初めて自分自身…

( ゚Д゚)<人間=産業廃棄物

「「わしは睾丸をぶらさげた動物じゃからね、フェルディナン、だから事実をつかんだときは、だんじて離さん……そういえば、先日も、そのことでおもしろいことがあったっけ……ある文学者をみてほしいと頼まれてな……ねじがゆるみ始めとるんだ、その作家は……ひと…

( ゚Д゚)<Nothing was ever lost that cannot be redeemed.

「ヨブにおける秘密、その生命力、その気魄、そのイデーは、いかなることがあろうともヨブは正しい、ということです。この主張によって彼はあらゆる人間的な味方に対して、ひとつの例外たらんことを要求しているのです。彼の不屈さと力とはこの権能と権威を…

( ゚Д゚)<名探偵ドストエフスキー

「それにいいですか、あなたは全然カストールスキイ氏などじゃないし、ましてや神父カストールスキイなどでもない。そんなことはすべて偽造でありナンセンスである。あなたは仮装人物だ。クリスマス週間にやるのとまったく同じ人物だ。それにまだこういうこ…

( ゚Д゚)<哲学的ファミリー・ロマンス

「〈私〉は〈私〉としてのその唯一性を、父の〈エロス〉から獲得する。父は息子に、原因としてはたらきかけるだけではない。じぶんの息子であることが意味しているのは、じぶんの息子のうちに実体的に存在することである。繁殖性をめぐる私たちの分析のすべ…

( ゚Д゚)<MAN IN LOVE

「いまのところ、言うことはないな、と広部は思った。しかし冷静に留保したつもりのそばから、田部と一度目二度目はいい、しかし三度目は、わからない、と男の嫉妬が溢れ出し、言訳もせずに車の中で彼に手をあずけてけわしい姿勢で泣いていた柾子を思い浮べ…

( ゚Д゚)<レヴィナスは嫁に読ますな

「愛は〈他者〉を目ざし、〈他者〉の弱さを目ざしている。……あたかも曙光のようなこの弱さのなかで、〈愛される女性〉である〈愛される者〉が浮かび上がる。〈愛される者〉の顕現である女性的なものは、あらかじめ与えられ、中性的なものとして出会われてい…

( ゚Д゚)<post coitum

「女は自分の与える恩恵によって男に執着する。女たちの日々の夢想の二十分の十九は、恋に関するものだから、肉体の関係のあとでは、夢想はただ一つの対象のまわりに集まる。なぜなら、それはこれほど異常な、これほど決定的な、これほど羞恥心の習慣に反し…

( ゚Д゚)<鬚の現象学

「私の部屋に入ってくると、彼女はやにわにベッドにとびのり、ときには私の聡明さがどんな種類のものかを明確にしようとしてみたり、夢中になって、私と別れるくらいなら死んだ方がましだと真顔で誓ったりする。それはきまって、彼女を呼ぶまえに私がひげを…

( ゚Д゚)<羞渋疑阻

「羞恥とは、相手の同情を受けまいとする警戒心である。」 (アラン「羞恥」)

( ゚Д゚)<没-私-小説・2

「心身両系列のあいだには一方の他に対するいかなる優越も存在しない。だとすれば、身体をモデルにとりたまえというスピノザは、それによって何を言おうとしているのだろう。 それは、身体は私たちがそれについてもつ認識を超えており、同時に思惟もまた私た…

( ゚Д゚)<神的外部

「積極的、肯定的な彼女は暗礁のように隠されていた。現われることは絶対になかった。乾いた灰に埋められた一粒の種子にも似ていた。彼女が生きているこの世界は、いうなればランプの光に照らし出された一つの園なのだ。人間の完全な意識によって照らし出さ…

( ゚Д゚)<内部における最悪の外部

「例外空間としての収容所の逆説的な立場について考察しなければならない。それは、通常の法的秩序の外に置かれた領土の一片であるが、だからといって、単に外部の空間であるのでもない。収容所において排除されているものは、例外(eccezione)という語の語…

( ゚Д゚)<die göttliche Gewalt ≠ Auschwitz

「『政治神学』における主権の定義は「暴力批判論」を執筆している一九二〇年には、ベンヤミンは『政治神学』を読んでいなかったものと思われる。したがって、主権的暴力も、それによって設置される例外状態も、「暴力批判論」には現れない。この主権的暴力…

( ゚Д゚)<最終決戦! 哲学VS神学

「人は光、導き、知識がなければ生きてゆけない。善についての知識を介してのみ、人は自分の必要とする善を見出すことができる。したがって根本的問題は、人間が個人のレヴェルであれ集団のレヴェルであれ、その生活を導くのに必要不可欠な善の知識を、もっ…

( ゚Д゚)<努力家ドストエフスキー

「十月十四日 小説の進行のなかで以下のふたつの規則をかならず守ること。 規則一。『白痴』や『悪霊』でおかしたような誤りを避けること。つまり、真実を直截に説明せず、かわりに(たくさんの)二次的な事件を、最後まできちんと言い切らずにほのめかすい…

( ゚Д゚)<滅罪パンチ

「直接的暴力の神話的宣言は、より純粋な領域をひらくどころか、もっとも深いところでは明らかにすべての法的暴力と同じものであり、法的暴力のもつ漠とした問題性を、その歴史的機能の疑う余地のない腐敗性として、明確にする。したがって、これを滅ぼすこ…