2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

( ゚Д゚)<真・女子力

「ところで、夫にはごくふつうだと思われる不具の女、もしそれ以外だったら望まないというびっこの女、夫には若々しく見える年のいった女、こういう女こそ女の世界で一番幸福なものではないだろうか。……人間の情熱はそれより先へは行けまい。女の栄誉とは、…

( ゚Д゚)<おもちゃ爆弾爆心地

「どこに違いがあるのか、私にはわからんね、「文化の家」と「フランス学士院」と? 同じ独善、同じ偏狭、同じ無能、同じからっぽ頭。別の月並み文句、せいぜい、それだけ。妥協、売り込み、ひとつ言、こちらもお向かいも、ぴったり一緒。 大掃除だって? た…

( ゚Д゚)<リ・ア・リ・ズ・ム

「小説は、実在のものに最高度に緊張した注意を払うことを要求する芸術である。この要求は、作家が自然主義の物語を書いていようと、幻想物語を書いていようと変わらない。つまり、作家はつねに、現実に在るものからはじめる、あるいは、真実の可能性の際立…

( ゚Д゚)<霊感詐欺

「霊感の信仰。──世の人が不意の啓示、所謂霊感というものを信ずることを、芸術家達は一大事としている、芸術作品や文芸の理念、或る哲学の根本思想が恩寵の光のように天から射し降されるというような信仰である。事実は、すぐれた芸術家や思想家の空想力は…

( ゚Д゚)<Re: 念願の霊感降臨祭

「再び霊感。──生産力が暫く堰き溜められていて何かの障碍のため流れ出るのを阻止されていると、その末に実に突然氾濫がおこるので、まるで先だつ内部の労作もない直接の霊感が、つまり一つの奇跡が成就されでもするような気がするほどだ。これが例の錯覚を…

( ゚Д゚)<念願の霊感降臨祭

「いわゆる霊感というものを感じたことがある者なら誰でもあの突然の熱狂を知っている。それはわれわれを訪れる考えが卓抜なものであることを示す唯一の印であって、そんな考えが現われると、われわれは大急ぎでそれを追いかけずにはいられなくなり、言葉は…

( ゚Д゚)<大正エゼキエル

「中村星湖氏「踏切番の発狂」(早稲田文学)── 踏切番の貧の悲惨を、事象や踏切番人を内から描かずに、噂話や一寸した所見で、ほのめかそうと云うのである。楽な形式を選んで、逃げを打ったとしか見えない程、作者の態度も筆致も、甚安穏で、いい加減なもの…

( ゚Д゚)<動植物の生存権

「人間は生物一般に対する責任=応答可能性を持っているだろうか? この問いは、答えがかならず「否」になるような形に設定され提起されてきたのであって、それはこの言説が今日取りうるもっとも独創的な形態、たとえばハイデッガーやレヴィナスも含めてそう…

( ゚Д゚)<おもしろ人類

「まず第一に諸君が知って置かねばならぬことは、人間の本性(原形)とその経歴である。実際原始時代におけるわれわれの本性は、現在と同様なものではなく、まったく違っていた。第一に、人間の性には三種あった、すなわち現在のごとくただ男女の両性だけで…

( ゚Д゚)<GOOD BYE MY WORLD

「私の人生もここまで来た。 海近いこの地点まで、 風に胸と胸とをぶつけあって 若さが永遠に岩の上で闘うところまで。 ここは人間の来るべきところ、 人間でしかありえない者の──。 おのれの若緑の時の短さを 露の涼しさで測り、 耳に聞く幻を 水のしたたり…

( ゚Д゚)<神さまだって生きている

「哲学者や神学者たちの関心の的は、神概念の純粋さに向けられていた。つまり神の概念を、あらゆる神話的、神人同形説的な言及からいっそう鋭く剔抉し分離することであった。超越神をいかなる神話的要素ともかかわらせないようにすること、『聖書』原典やさ…

( ゚Д゚)<俺はあやまらない

「なぜ悪人は生きながらえ、年をとってその力を増すのか。その子孫は固く立ち続け、そのひこばえは彼の目の前でふえひろがる。彼の家は平和で何の恐れもなく、神のむちは彼らに当たらない。その雄牛ははらませるのをきらわず、雌牛はまちがいなく子を生み出…

( ゚Д゚)<悔い改めよ!

「草木及び魚介の類と会話することに於て人間の白血球はその多量を消耗される。 並びに草木心理に於て樹木花卉の最も恐怖するところはその灼かれ砕かれ乃至倒伐さるることにあらずして人心心霊の触手を以てタッチさるる場合である。 かくの如き世界に於て人…

( ゚Д゚)<生活の畸形

「「それでね──」と私は続けました。「本当のことをいうと、君の極め球はすばらしいよ。しかしその極め球を単純に使いすぎる。どんなにすばらしくたって、それだけじゃ相手がミートしてくるからね。喰われちまうだけだ。もうひとつ、別の極め球を持ちたまえ…

( ゚Д゚)<おっぱいの節度

「お人好しのグラングジエが、みんなといっしょに飲みながら、わいわいがやがややっていると、この世に生まれてきたわが息子が、ものすごい叫び声をあげているのが聞こえてくるではないか。「のみたいよー、のみたいよー、のみたいよー」と大声でせがむもの…

( ゚Д゚)<もう悪魔しか愛せない

「ミス・ボビットがぼくたちの家を訪れたのは、それからすぐあとだった。日曜日だったので家にいたのはぼくだけだった。みんな教会に行っていた。「教会の匂いって胸がむかつくわ」彼女は、前に身を乗り出し、両手を手前にきちんと組んでいった。「こんなこ…

( ゚Д゚)<出社拒否の心理学

「われわれは寒い朝寝床から火のない室に起きて出るとどんなであるか、またいかに、われわれの内なる生活原理が起きよとの命令に反対するかを知っている。おそらく多くの人は、いつかの朝決心を敢行することができなくて一時間も寝ていたことがあるであろう…

( ゚Д゚)<団地シンフォニー

「私がはじめて団地式の建物に入居したのはもう六年も前のことである。入った当初は、これはなかなか具合のいいものだと悦に入っていた。だが何となく落着かない。その漠とした落着かなさが、風呂を沸かすことにたいする奇妙な気おくれとなってあらわれた。…

( ゚Д゚)<おセンチ婚

「とにかく「愛」というものが存在して結婚するものとすれば、愛は、結婚後三日目、三ヵ月目または三年目で消滅するのが普通です。私の推定では、一般に人々が、それを口実にして結婚生活に入る所のものは、愛でなくて情緒であるようです。我々俗人の男女は…

( ゚Д゚)<嘘が止まらねェ

「昔の、もう過ぎ去った自分にいわれるこういう讃辞を、夫人はうっとりとして聞いていた。フレデリックは自分で自分の言葉に酔い、いっていることを信じこむのであった。アルヌー夫人は、灯りに背をむけて彼のほうにからだを寄せていた。彼は額に彼女の息の…

( ゚Д゚)<抽象のパラドクス

「志賀 普遍的な言葉に少し関係するかもしれませんが、高橋陽一郎さんにモデルということの意味を聞いたんです。モデルとはいったい何なのか。モデルというのはいろいろなものから抽象して得られたものを言うけれども、実際はモデルをつくるときに非常に多く…

( ゚Д゚)<時の座

「むしろ《時》はまず空に現われる。空とはすなわち、ひとが自然的な態度で時間に即応するときに時をみつける場所のことであり、それゆえに《時》が空と同一視されることさえあるのである。」 (マルティン・ハイデッガー『存在と時間』)

( ゚Д゚)<ancient blue sky

「われわれがたんなる観察者であって干渉することはできないという領域は、もちろん存在する。たとえば天空である。ニュートン以来、われわれはこの領域の事件にも同じ因果法則が適用できることを知っている。しかし、もっと以前の時代には、天空にはまった…

( ゚Д゚)<すべてを失う者すべてを得べし

「わたしは空想の中ですでに幾度か、意識は十分すぎるほど充たされるが、威力があまりにもわずかしかあらわれないという、未来の瞬間をとらえている。そのような場合──さびしさと、いわれのないふさぎのためではなく、ただひたすら無限に大きいものを望むた…

( ゚Д゚)<失われた時を求め過ぎて

「回顧。──われわれは、生涯の各時期に固有のパトス(Pathos)を、その時期に身をおいているかぎりは、それとして意識することは滅多にない。むしろわれわれは、いつも、それがわれわれにとって今後も可能な唯一の理性的状態であり、ギリシア人の言葉を借り…

( ゚Д゚)<人は批評のみにて生くる者に非ず

「教養はすぐれた療法である。ここに教養とは、あらゆる種類の思想とながく親しみ、作家を是認したり非難したりするより、はじめはむしろ理解することに意を用いつつ、あらゆる作家を研究することを意味する。名誉心がけっして入りこまぬ頭の遊びは、幼年期…

( ゚Д゚)<無聊必須

「作家たちがインスピレイションがわくのを待っていたことはないと書いているのを、私はいつも読まされています。彼らは雨が降ろうが晴れていようが、宿酔だろうが腕を折っていようが、毎朝八時にデスクにすわりこんで、定量を叩き出すのです。どんなに頭が…

( ゚Д゚)<俺はなぜ拍手するのだろうか

「戦争だろうと平和だろうとおかまいなく、〈文化〉という巨大な楽隊車はがたごと転がってゆく。そしてひとりひとりの芸術家の仕事も、刻々うずたかくつもってゆく廃品の山に運ばれる。劇場も俳優も批評家も大衆も、ぎしぎし軋みながら決して止まりはしない…

( ゚Д゚)<憎いあんちくしょう

「憎悪も結晶作用を持つ。恨みを晴らす希望が生じると、改めて憎みはじめる。」 (スタンダール『恋愛論』)

( ゚Д゚)<プライドの高め方

「もちろん憎まれること自体は、もしそれに耐えられさえすれば、さほど悪いこととはいえない。英国人もかつては欧州の隣人たちから大いに憎まれ、「光栄ある孤立」を続けて来たものだ。しかし彼らは憎まれはしても、決して軽蔑はされなかった。なぜかといえ…