2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

( ゚Д゚)<新しい小説・2

「新しい体験を描き出すこと、これが現代作家の欲求であり、また、存在の理由でもある。自分の現に住む世界の中で人間的に不可能だとされているものを、なおかつ人間的な体験として描いてみること、また、ただ異常な出来事として精神の外におかれているもの…

( ゚Д゚)<Lubricate us with mucus.

「ロレンスはこの『黙示録論』の末尾を一種の〈宣言〉──他のところで彼はこれを「訓戒」と呼んでいる──をもって締めくくっている。(1)愛することをやめること。愛を問う「裁き」に対して《愛がけっしてうちかちえないような一つの決断》を対置すること。…

( ゚Д゚)<えすえふ・2

「未来の「人間性」。──遥かの時代を望む眼をもって、現代という時代を見やるときに、私は、「歴史的感覚」と呼ばれる彼ら独特の徳性と病気以上に目ぼしいものは何一つ現代人の上に見出すことができない。それは、歴史上ある全く新しい見知らぬものの生ずる…

( ゚Д゚)<無麻酔手術

「数ヤードごとに、自分を励ますために、もうじきだぞ、今日じゅう歩けば開墾地につけるぞとくり返しつづけた。咽喉も眼もかわき切って焼けるようで、骨も自分のものではない、もっと年とった他人の骨みたいに脆い感じがしてきて、ふとそのことを──自分の生…

( ゚Д゚)<serious environmental problems

「「空気が濃い」とはよく言ったものだ。居心地は「風」のように、目に見えず、とらえがたいものである。服地について「風合い」ということばがあるが、「風合いのよさ」があって初めて着心地のよさがある。部屋にも、家にも、公園の木立にも、その「風合い…

( ゚Д゚)<DEAD OR ALIVE・3

「甘く、美しい死が、我々を救いにやってくる。群れの中になだれ込み、隔離された完全性にひびを入れる。清らかなる死よ、群れから逃れ、数人の生きる者を集め、それに対抗する機会を与えよ。ああ、死よ、我々を死で清めよ。我々から悪臭を取り除き、否定的…

( ゚Д゚)<DEAD OR ALIVE・2

「花は新鮮でみずみずしかった。彼はそれを食べてしまいたかった。彼は花を集めながら、小さな黄色い管状の花を食べた。クララは依然として、うかぬ顔でそこらをふらついていた。彼は、クララのほうに近づいて言った。 「どうして、花を摘まないんです?」 …

( ゚Д゚)<DEAD OR ALIVE

「われわれは、生けるものか死せるものかのどちらかを選ばねばならぬ。生けるものは、どこにあろうとも、「神」の焔であり、死せるものは、やっぱり死せるものだ。わたしがこれを書いている部屋のなかには、死んでいる小卓がある──それはかすかにさえ存在し…

( ゚Д゚)<描写の無-力・2

「しかし、感情がそこで展開するところの持続、それは諸瞬間が相互に浸透し合っているような持続であって、それゆえ、感情は生きている。にもかかわらずわれわれは、これらの瞬間を互いに分離し、時間を空間のうちで展開することで、この感情からその生気と…

( ゚Д゚)<不可触の逆理

「バナッハ-タルスキの定理はこのようにして証明されたが、この逆理で述べていることは、私たちの想像をはるかに超えている。そこには想像を絶するものがあるといった方がよいかもしれない。 一つの球と、その2倍の大きさの球が与えられたとき、たとえ、前…

( ゚Д゚)<聖なるたわごと

「「美人はめったにいい女優にはならんものでしてね」と彼は言っていた──「俳優にはなにか短所が必要なんです──長すぎる鼻とか、すこし焦点のあわない目とか。いちばんいいのは変った声をもつことです。人間というのは、なかなか声は忘れないものですから。…

( ゚Д゚)<姦通の現象学

「AやBという男は、自分の妻との生活に満足しているわけではないし、相手の女をきらっているわけではないのに、彼らは、性行為が自分の家に於けるものと較べて、満足をあたえないことを知っておどろく。生理的にいえば、Aの相手の女性は、特殊な快楽を男…

( ゚Д゚)<男のなかのオス

「私は宗教心の強いアメリカ婦人とおなじ屋根の下でくらした。彼女は三十代の女盛りであったが花模様の質素な服をまとい十九世紀ふうな髪を束髪に結い、口紅をぬった姿は一度も見せたことがなかった。私は彼女と頬と頬がふれるような近い距離で、事務的な打…

( ゚Д゚)<万年亭主

「女が何もかも見抜いてますわよ、といった様子でいるさいに、見抜かれた通りにいたします、といったところが、ある男の中には多分にあるのである。」 (小島信夫『実感女性論』)

( ゚Д゚)<時間の微分・2

「 狼男に関する問い。「体内化された」手紙は宛先に届くのだろうか? そして、もし与えること、与えることそれ自体も取り込まなければならないのであれば、人は自分とは別の女性に与えることができるのだろうか? 私たちはかつて互いに与えあったのだろうか…

( ゚Д゚)<時間の微分

「時間が一刻ずつ、いわば粒立って、緩慢に傾いてこぼれていくのを、永遠に過ぎ去らぬ苦のごとくうっとりと受け止めている、そんなことがあったな、とその翌日の仕事の最中に、手はやすめずに杉尾は思った。まだお話しにならぬほど若かった頃だ。つぎの時に…

( ゚Д゚)<サドマゾヒズムを擁護しない

「近代においてサドマゾヒズムがしだいに重要性を増しているのは、この入れ替わり〔都市と閨房の、公的なものと私的なものの、剥き出しの生と政治的実存の入れ替わり〕に根がある。というのは、サドマゾヒズムとはまさしく、相手の内に剥き出しの生を現出さ…