( ゚Д゚)<自己起爆

「真に没-落する者たちは、陰気な「諦め」を識らない。その諦めは、何も将来的なものを欲しないがゆえに、何も欲することはない。それはちょうど、騒々しい「楽観主義」と同様である。この楽観主義は、自らを越え出て欲することや、変容の内で初めて自分自身を獲得することに対して、自らを遮断しているがゆえに、あらゆる安全確保にもかかわらず、いまだ真に欲することをしないのである。
 没-落する者たちは、常に問う者たちである。問うことの落ち着か-なさは、決して空虚な不確かさではなく、かの落ち着きを、つまり、最も問いに値するもの(性起)へ集め収めることとして、呼びかけの単純な親密さを待ち焦がれ、存在に立ち去られてあることの極度の憤懣を持ち堪える落ち着きを、開き明けることであり、育成することである。」
マルティン・ハイデッガー「将-来的な者たち」)