( ゚Д゚)<Prophet in dürftiger Zeit

「できるものなら自分は、新鮮な意識を持ちたい。彼がそう言ったのである、新鮮な、と。そしてその意識は自分に、別な義務を果たすよう求めるであろう、従来のものではない、別な、新しい義務を。いままでよりも崇高で、人間たちに向けられた、新しい義務を。なぜなら、従来の義務を果たしたところで、何の満足感もなく、人びとはまるで何もしなかったかのように、相変わらず不満を抱き、幻滅しつづけるのだから。
「たぶん人間は、別なことによって、満たされるのです」と言った。「ただ単に、汝、盗むなかれ、とか、殺すなかれ、などなどによってではなく、良き市民であれ、ということによってでもなく……たぶん、別なことによって、新しい、別な義務によって、満たされるのです。まさにこのことを人びとは感じている、と、わたしが思うのは、果たすべき別な義務の、別な仕事の、欠如なのです……新しい意味におけるわれわれの意識のためになすべき仕事の」」
(エーリオ・ヴィットリーニシチリアでの会話』)