( ゚Д゚)<批判のためには

「事物を理解するということは、一旦事物の中へ入った上でそこから出て来ることである。だから先ず虜囚が、次に解放が必要である。幻想と幻滅、己惚と覚醒が必要である。まだ魅力にかかっているもの、魅力にかかったことがないものは、共に談るに足りない。自分が先ず信じて、その後批判した事でなければ、正しく認識することが出来ない。把握する為には、一度把握されて再び自己の独立を獲得しなければならない。理解する為には、自由でなければならないが、自由だったばかりではいけない。これは恋愛についても芸術についても宗教についても愛国心その他についても真である。同感は批評の第一条件である。感動は理性の台座であり正義の先行条件である。」
アミエル「日記 1880年12月」)