( ゚Д゚)<処方箋

「文学志望者の最大弱点は、知らず識らずのうちに文学というものにたぶらかされていることだ。文学に志したお蔭で、なまの現実の姿が見えなくなるという不思議なことが起る。当人そんなことには気がつかないから、自分は文学の世界から世間を眺めているからこそ、文学が出来るのだと信じている。事実は全く反対なのだ。文学に何ら患らわされない眼が世間を眺めてこそ、文学というものが出来上がるのだ。」
小林秀雄「作家志望者への助言」)