( ゚Д゚)<自尊心のからくり

「なんの欲もなかった男に十字勲章とかアカデミー会員の資格を差しだし、それをほしがらせてから、すぐ餌をひっこめてみたまえ。大臣の媚態はときにこのようなものであり、セリメーヌの媚態はつねにこのようなものである。これは二度はずかしめることである。嘲弄することである。注意にあたいすることだが、約束されたものが尊くも快くも美しくもなければないほど、おそらく憤慨は大きい。というのも、それほどつまらぬものを望んだからである。そうなると、ライオンがほえだす。
 革命と戦争は貧窮から生まれるとは、世のおおかたの通念である。だが、これは半面の真理にすぎない。恐ろしいのは貧しい者ではない。卑しめられ、はずかしめられた者なのだ。」
(アラン「プラトンの袋」)