( ゚Д゚)<こういう態度だから友達ができない

「この手紙を終るにあたって、これを書いた力を自分ながら驚いています。苦痛のために死ぬということがあるなら、私はこの一行一行によって死んだかも知れません。ここに起っていることの中では、何もかも一様に折り合いがつきません。あなたのような行動は、自然だとは申せません。それは矛盾しています。然しそれによって私にはよく分りました。両側にある深淵、私はその何れかへ落ちます。若しあなたに罪があるのなら、私は人間のうちで最も不幸なものであります。又若しあなたに罪がないとなれば、私は最も悪い人間であります。あなたが、この惨めなものになりたがらせたのです。そうです。私がいるこの状態、あなたの足下にひれ伏して小さくなり、慈悲を乞い、すべておなさけを得んがために行い、自分の無価値を声高く表明し、あなたの徳を最もかがやかしい栄誉に飾るこの状態も、あなたが作り出された息づまる死の状態のあとでは、私の心にとっては、快い、歓喜の状態でありましょう。あなたに罪があるのなら、もう私に手紙をお書きにならないで下さい。それは不用であります。そして確かに、私をあざむくようなことをなさらないでしょう。又若し罪がおありにならないのなら、あなたの正しいことをお示しになって下さい。私は自分のなすべきことを知りました。どんなたくらみがあろうとも私は彼を愛し、いつまでも愛し続けましょう。屈辱のために生れた心でなければ、心が屈辱から立ちかえられないことはありません。もう一度申します。あなたに罪がないのなら、あかしを立てて下さい。そうでなければ、永遠にお別れいたしましょう。」
ジャン=ジャック・ルソー「デイヴィド・ヒューム宛書簡」)